2014年10月23日

プロレスファン短歌2

182cm100kg
前にして
我生娘の如く恥じらう

試合後に
水道橋から錦糸町
歩けど夜風じゃ火照りは消えず

アメリカの聞いたことない団体の
ガイジン選手
妙に気になり

飛び技に頼り過ぎとは思えども
隣の子供
スゲーと叫び

近頃の若手の成長頼もしく
見知らぬ客と
語り合うなり

いつの間に100kg越えし若手いて
これが世に言う
親心かな

雑誌より
テレビより先ず雄弁な
ボディスラムの生の音なり

マスクマン
正体不明の正体に
ドロップキックのフォームで気付き

理にかなう一点集中膝攻めを
地味だと言われ
歯を食いしばる

金の雨
降らせしドロップキック観てふと凱旋のドームを思う

応援す
レスラー敗れ涙する
この友は多分生涯の友

行けるはずのなき遠方の大会の
セミファイナルが
手帳開かせ

ストロングスタイルという謎掛けに
悩まされる日を
大晦日と言う

帰り道
電信柱にエルボーす
肘の痛みと痺れに満足

できるなら
ロメロスペシャル喰らいたい
そして痛みで失神したい

デスマッチ
蛍光灯の砕け散る
その美しきに青春見たり

勝ちたいと
誰より思いし君だけど
敗け姿こそ刻み込まれる

 幕末にプロレスあれば高杉も
あんな辞世は
読まなかったか

燃え尽きる
その瞬間まで燃え盛る
絶対王者は王者であった

鉄人の鉄人たるを見届けに
集まる人が
鉄人創り

避けないの?
尋ねる人を捕まえて
石井柴田を見せて回らん

生きて行く
敗けて汚され棄てられて
どうせ立つならカウント1で


posted by 淺越岳人 at 08:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 啄木ごっこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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