182cm100kg
前にして
我生娘の如く恥じらう
試合後に
水道橋から錦糸町
歩けど夜風じゃ火照りは消えず
アメリカの聞いたことない団体の
ガイジン選手
妙に気になり
飛び技に頼り過ぎとは思えども
隣の子供
スゲーと叫び
近頃の若手の成長頼もしく
見知らぬ客と
語り合うなり
いつの間に100kg越えし若手いて
これが世に言う
親心かな
雑誌より
テレビより先ず雄弁な
ボディスラムの生の音なり
マスクマン
正体不明の正体に
ドロップキックのフォームで気付き
理にかなう一点集中膝攻めを
地味だと言われ
歯を食いしばる
金の雨
降らせしドロップキック観てふと凱旋のドームを思う
応援す
レスラー敗れ涙する
この友は多分生涯の友
行けるはずのなき遠方の大会の
セミファイナルが
手帳開かせ
ストロングスタイルという謎掛けに
悩まされる日を
大晦日と言う
帰り道
電信柱にエルボーす
肘の痛みと痺れに満足
できるなら
ロメロスペシャル喰らいたい
そして痛みで失神したい
デスマッチ
蛍光灯の砕け散る
その美しきに青春見たり
勝ちたいと
誰より思いし君だけど
敗け姿こそ刻み込まれる
幕末にプロレスあれば高杉も
あんな辞世は
読まなかったか
燃え尽きる
その瞬間まで燃え盛る
絶対王者は王者であった
鉄人の鉄人たるを見届けに
集まる人が
鉄人創り
避けないの?
尋ねる人を捕まえて
石井柴田を見せて回らん
生きて行く
敗けて汚され棄てられて
どうせ立つならカウント1で
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